今日の手合 6局目
厳密に言えば昨日の手合ですがナンバリングしているので同タイトルで行くことにします(笑)
相手は青木喜久代八段。私の黒番です。
このような立ち上がり。13では
1と平凡に打ってAのハサミを狙う展開もあったと思いますが実戦の方が少し評価値が高かったです。
実戦。1の場面では様々な選択肢があり悩みましたがこの手を選びました。
Leelaによると1とツメてこのように変化するのが有力だったようです。左下の白を攻めつつ左辺を広げるのはとても理にかなっていてなるほどと思いました。
実戦。黒は3、7の二目を追いかけられた時のシチョウが良いので1から出切ることができます。17まで相場に近い分かれだと思います。
中央の4目は捨て気味にして左辺と下辺に回りほぼ一段落になりました。
勿論中央を逃げ出す手も考えましたが2と左辺にもたれられて中央にも回られると良いかどうかは疑問でした。
2に対して左辺を受けず中央を連打することも考えられますがAのツギの利きがあるので右辺の白はそこまで厳しく攻められないと思いました。
実戦。3は左辺の打ち込みを防ぎつつ中央の4目逃げ出しをにらんだ手です。これに対し白は4から4目をガッチリ確保してきました。先手で左辺を地にして11に回れたので黒優勢だと思います。
右下は生きられましたが右上に二手打てたので依然黒優勢。
しかしここで黒が悪手を連発します。まず6がひどい手。
こう打つ一手でした。周りは黒の勢力があるので出切りは怖くないし中央の白の模様を制限しつつ右辺の黒を広げています。実戦は黒は広がらないし白は厚くなるし最悪でした。
さらに12がひどく上辺をヒラく一手でした。AやBを気にして12を打ったのですがそんなに大したことはなく、白に上辺をヒラかれてはもはや白優勢かもしれません。
上辺に打ち込んだ黒に対し白は中央の勢力を広げるべく上から覆いかぶせてきました。ここで黒はAとBの選択肢がありますが中央に白地がつくと勝てないと思ったのでBの切りからの戦いを選択しました。
この難解な攻防の最中お互い秒読みに入り、相手はどうかわかりませんが少なくとも僕は内心発狂していました。劣勢だったので精一杯最強の手を選んだつもりですが今考えてもどこが最善だったのかはわかりません。
5は6の右。
真ん中上の白石は取れましたが右上に侵入されてしまい上手くかわされてしまった感じです。ここからヨセに入りますがこの時点では白が優勢だと思います。ちなみに左辺の攻め合いは黒が一手勝っています。
ここで1が悪手。上辺はもう一手打って一目取って後手なのでAの方が大きかったです。2と取って8~20の渾身のヨセで黒がほんの少しリードを奪い返しました。21からは手筋でここのコウ勝負になります。
1、6、11、14が下辺のコウ抜き。9が中央のコウ抜き。
結局中央との振り代わりでコウが終結しました。
21(78)
この後ヨセも様々な手筋の応酬がありましたが手順だけ載せておきます。54が秒に追われて打った大悪手で逆ヨセ1目を逆ヨセ2目と錯覚していました。その後4目の手を打たれた時は市ヶ谷の川に飛び込もうと思いました。
結果は黒半目勝ち。なんとか残して川に飛び込まずに済みました。
この勝ちで竜星戦本戦ブロック出場が決まったので本戦で一局でも多く良い碁をお見せできるようがんばります。