今日の手合 16局目
昨日打った碁について書いていこうと思います。本因坊予選A、小池芳弘五段との対局。私の黒番です。
僕が院生時代から何十局と戦ってきた相手の中には既にトップクラスで活躍している芝野名人や大西五段、上野女流二冠などがいますが、その中でもダントツで勝てていないのが小池五段です。本当に強いです。褒め過ぎてもあれなので対局へ。
このような立ち上がり。なんかこの前の手合と似たような感じですね。27では上辺側や三々に打つ人が多いと思うのですが僕はなんとなくこちらからカカリたくなります。
右上の打ち方はなるほどなぁと思いました。軽く打って21に開ければ上手そうですね。16のマゲはこの一手と思ってノータイムで打ったのですが、
1とツメて2にハネて戦ってた方が良さそうでした。実戦は方向が悪すぎます。
(2は3の上)
なんか手抜かれると打ちたくなくなってしまう性なのですが、8と伸びられるとああ打っておけば良かったなと思いました。はっきり大きかったですね。白が良さそうです。
実戦。9からの一連が白あまり得してなく黒は厚みを築けたので、良い勝負もしくは少し黒良しになりました。
5はAのハサミツケと迷って打った手だったのですが、これがひどい緩着でした。
ハサミツケどころか1と切る手があり、追われても11で粘って中央に脱出するか攻め合いに勝つことができます。実戦は11の手が見えておらず取られてると思ってたので1は選択肢にありませんでした。単純な読み筋なのにひどいですね。
相手は2と当てて捨てるつもりだったと言っていましたがこれは5あたりに消していても間違いなく黒優勢です。チャンスを逃しました。
そのあとの1.3も微妙な手で4と稼ぎながら守られると打ち方が難しくなっています。中央に黒地をつけなければ勝てない状況ですが12がいやらしい手でなかなか地を作らせてくれません。
焦って囲いに行かず1くらいに打っててこれからの碁のようでした。こういう所がまだまだですね。
実戦。追いかけていきましたがAと一目逃げられないようではダメですね。攻めになっていません。
前図の15を打たずにここで1と相手のダメを詰めるのが厳しい手だったようです。難解で優劣は分かりませんがこの方が実戦よりはチャンスがありそうでした。
中央を攻めきれず終局。分断しに行かず普通にヨセていると2、3目半は負けていたように思います。
悪い内容ではありませんでしたがはっきりとした決め手を逃しての敗戦なので悔しさはあります。この反省を次に生かせるようにしたいです。