今日の手合 9局目
また今日の手合について書いていこうと思います。碁聖戦予選A、安斎伸彰七段との対局。私の白番です。
タスキから独特な立ち上がり。14と動き出して競り合いが始まりました。
お互い飛びあいましたが右下が白っぽくなり左下の白石も安定したので白悪くないと思います。
Leelaによると〇のスベリはそこまで価値が高くないらしくAやBの方が評価値が高かったです。意外でした。
4ではAのカタツキなどの選択肢もありましたが5のツケを誘ってみました。10までで白優勢だと思います。
ここで10がぬるかったです。15までとなり形勢は五分になりました。
ここでは1から切断していくべきでした。7までで左下白のシノギ勝負ですが黒の方が嫌な展開だったと思います。
しかしこの攻防で少し白が得してまた優勢に。さっきといい、お互い簡明に打とうとして損していますね(笑)
ここで9と強気に分断しに行った手が悪手でした。理由はこの後の展開を見れば分かります。
上辺と中央の白の距離感が絶妙に悪く、黒の応手に対して白から意外に良い手が見当たりません。繋がったはいいが全体の眼がない酷い有様です。先ほどの場面では
1と堂々とカケツイでるべきでした。仮に2から頭を出されてもAのノゾキがBの割り込みを見て厳しい狙いとなるし、実戦打ったCもまだ狙えるので白優勢です。実戦は自分が安定していないのに強手を放ったため不発に終わるどころか自らの首を絞めてしまいました。
1から11と必死の形相と生きましたが12と入られてしまいました。この石を取るくらいではないと地合は白大変ですが右上の白一団も外の黒が固まると死にが生じてしまうので相当厳しいです。
なので直接は取りに行かず右下と中央下の黒を絡めて狙いに行きました。
1の利かしに手抜いて下辺を取り切りましたが右辺を決められ外の黒が厚くなり、最後は右上の白がツブレ。白中押し負けになりました。
一つ目の悪手は日和った手。二つ目の悪手は強気の手でした。囲碁って本当に難しいですね。また一つ良い勉強になりました。