今日の手合 19局目
また今回も今日打った手合について書いていこうと思います。相手は釼持丈八段。釼持先生は僕が院生だった頃の師範の一人でとてもお世話になった方です。
私の黒番です。
このような立ち上がり。釼持先生は手厚い打ちまわしをするイメージです。
実戦。1のハサミに対してすぐ変化せず2や三々など一旦手抜くような手法を最近よく見かけますね。
実戦。右上の模様を拡大しつつ右下の白にプレッシャーをかけたのに対し、白は手堅く守りました。黒は断点がありますが1、5は強い白石にくっついているので軽い石です。ゆえにここはつながず左上のコスミツケに回りました。
実戦。白は1と追及してきましたがここはやはり軽い石なので手抜いて2のハネ。左上のコスミツケ、ハネの連打の方が1、3の連打より大きいと思うので少し走っていると感じていました。
4は一路上のツケの方が勝ったかもしれません。スベッたことによって5の打ち込みの厳しさが増したように思えます。
実戦。お互いに荒らしあって一段落したような感じです。
実戦。1とツケたことにより先手を取って5と手堅く1目をカカエました。左下の黒がしっかりしてるので左辺の白を固めても問題ありません。
実戦。1と上辺を広げつつ調子で3と気になる断点を補強しました。9は少し欲張りすぎでAと上辺に手を入れるべきでした。
実戦。11が黒の1目逃げ出しを防ぐ上手い手でした。勢いで14と取りましたがこれは明らかに小さく謎でした。形勢は黒が良いのでここから白が下辺によりつきに来ます。
実戦。白が左辺の2目を取ってるすきに11を打てたので下辺の心配はそこまでなくなりました。
実戦。右下の黒はすでにほぼ生きているので白の攻めが少し無理気味です。
実戦。優勢にも関わらず4から少し無理をしたので紛れてしまいました。
黒は1あたりに一手打っておけば容易に負けない碁形だったと思います。
実戦。黒が中央に一手入れてる間に左下と右下を白が先手で利かし形勢はかなり接近してきました。
ちなみに前図の6で形良さそうに1と打つと2、4でABが見合いになりアウトです。
3、5、7とすごい勢いでよりついてきましたが8から14まで綺麗にかわしてここで白投了、黒中押し勝ちになりました。次に黒からABのどちらかを打てるので地合でいけてそうです。穏やかにヨセ勝負をすれば細かくなりそうでしたが少し足りないと見たのかもしれません。
途中ちょっと紛れましたが全体的にはまずまずの内容だったのではないかと思います。次も頑張ります。