研究会の碁②
今日は研究会で打った碁について書いていこうと思います。相手は本木克弥八段。時間は30分30秒。私の白番です。
立ち上がり。三々に入られたので入り返しました。ここですぐに思いついた展開は
この2図でしたがどちらも白がパッとしないと思ったので実戦は
少し奇をてらってみました。実戦例は見たことないですがこれはこれでありのような気がします。
実は元々1~3を決めてこんな感じに打つつもりだったのですが1に対して上からハネられるとまずいかと思って止めました。
3で伸びた時の一例。これは黒が良さそう。
(4は3の上)
3でハネた時の一例。これも個人的には黒持ち。
色々と考えてハネを打つのを止めたのですが、局後にハネに対しては何も考えずに抑えるつもりだったと相手に言われて膝から崩れ落ちました。
12が好点で7ではここに打つべきだったかなと本木先生はおっしゃってました。
8、10と下辺を固め、12と上辺も守れて白の方が地が多いので黒は19と入ってきました。一番の勝負所です。
まず実戦。1、5の連打が大したことなく下辺で黒に居直られた上に
10までと切断されて5目が取られてしまい最悪でした。
ここで打つ手が相当難しく長時間検討した結果1から3と打つのが良いようです。
しかし4とさらに侵入するのが厳しく5と取りに行くとこれが意外としぶとくなかなか取れません。
5ではここに飛ぶのが冷静で7から11までと1目を取るのが被害を最小限に抑えて、全体としては息の長い碁になりそうです。以下検討した他の変化。
3、5とツケ引いた所から外の2目を捨てる図。先ほどと比べて被害は大きいですが先手。でも少し被害が大きすぎるような気がします。
11で切った場合は20からの粘りがあり本コウで白ダメ。
3,5と上から行くのはこれも居直られてABCなどに断点がありなかなか取るまでは行けません。
やはり冷静に打って息が長い碁にするよりなかったようです。実戦は無理に取りに行ったせいで自分はツブレてしまいました。反省です。
ちなみにですが研究会や1日に2局以上ある手合の日は全勝しない限り基本的には負けた碁の解説を載せたいので悪しからず。