よく見かける形…と思いきや謎の変化
今日打ったネット碁でまた気になる変化があったので書いていこうと思います。
相手は台湾のプロで私の白番です。
この場面で
1~9と打ったところ。もうこの形は多く打たれ過ぎて親の顔より見たという方もいるかもしれません。
1の覗き以降の変化は様々で難解ですが一番よく見るのはこの図だと思います。1の下の切りが後の狙いなのは一目瞭然ですね。ですがこの場合は他にも狙いがあるので切らないつもりでした。
その狙いとはこのカケです。この意味として
1と受けになればもし4と切ったときに左辺に強い黒石同士を密集させ、凝り形にすることができます。
凝り形にされるのを嫌って手抜いた場合は切りではなく2~5のあとAやBの狙いが残ります。ちなみに
もし切りを先に打ってしまうと左辺の黒が強化されAの価値が下がるので、3に対して手抜かれてしまう可能性が高いです。
と、色々考えつつこの形を選択したわけですが、実戦は
このハネ!!!初めて見ました。15秒の秒読みで打っているので結構焦りました。
でもよく見ると…
19まででAからのシチョウとBの切りが見合いなので黒潰れています。
他の変化も検討しましたが、潰れることはなくともAからのシチョウが悪い時は良くはならないように思えました。
さすがに相手もプロなので研究済みで打ったとは思うのですが謎が深まるばかりです(笑)
しかしこれ以外の手順だと逆に白が取られることになるので参考になる変化だと感じました。
親の顔かと思いきや人違いでしたね。