研究会の碁④
今日は研究会で打った碁について書いていこうと思います。相手は先日本因坊リーグ入りを果たした横塚力七段。私の黒番です。
このような立ち上がり。最近この1、3、5と打つ布石にはまってます。
実戦。久しぶりに見かけた大なだれです。
実戦。6の当ては一工夫です。
単に飛ぶと2、4と簡単につながられて少し黒不満です。
実戦。先ほどの一工夫のおかげで左上と上辺の白を分断することができたのでこれは黒成功です。
黒は相手の眼を奪いつつひとまず一段落の様相となりました。
3で伸びるのは実戦に比べて眼は奪えないですが実利的には得なのでこれもありだった気がします。
実戦。ここまで黒は大成功でAIの評価も90パーセント越えです。そしてここから負けるので参考にするのはここまでにしてください(笑)
実戦。13.15は最強手なのですがこの場合は微妙でした。16がなかなか厄介な手で局面を難しくしてしまいました。
1と左辺を封鎖してるくらいで一目捨てて分かりやすく良さそうでした。優勢な時は分かりやすく打つのが一番ですね。
実戦。まだ優勢ではありますが下辺と左辺に利きが残っている状況で中央の黒一団が分離されてしまったので怪しくなってきました。
実戦。無事ではありましたが中央の黒が大分攻められてしまいました。攻めて厚くなったのを生かして白は11と左辺に手をつけてきました。21の切りが鋭い好手で黒の形が崩れ始めました。この手の意味は
3と下から受けると4の逃げ出しがあります。
これは実戦ですが、3と上から受けると4に対し一手入れないといけないしその間に6のアテを利かされてしまいます。これは白成功です。
実戦のアテた手では1と打つのが正着でした。左の3目は取られますが左下の白が生きてないので黒が良さそうです。
まだ優勢だったのですがさらに自ら局面を難しくして負けへ向かって突き進んでいきます…
7が悪手で8に出られて不穏な空気が漂ってます(笑)この手ではものすごく安全に8の所に打ってても良さそうでした。
10(13)
実戦。地になるはずだった所がヨセコウになってしまいとても黒がまずそうです。
(1、4、7、10、13、16、19)コウ取り
白にとっては元々黒地だった部分なのでこのコウは気楽に得をしつつ争うことができます。コウを残して26のトビに回ることができたのでもう互角くらいになってしまいました。
この後もズルズル損をして逆転されてしまい白中押し勝ちになりました。
負け方はひどかったですが序盤は良かったので前向きにとらえます。ちなみにこの次の対局で優勢の碁をしっかり勝ち切ることができたので少しは反省を生かすことができたかなと思います。